体のコラム

頭痛と肩のこり

頭痛は、大きく「症候性頭痛」と「機能性頭痛」の二つに分けられます。

「症候性頭痛」とは脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などの脳血管障害などの脳血管障害が原因で起こる頭痛の事を言い、「機能性頭痛」とは検査などで脳や血管などに異常が見られないものを言います。

当院にご来院される方で頭痛を訴える患者さんの多くは、後者の「機能性頭痛」に該当します。そこで今回は、「機能性頭痛」についてお話したいと思います。

「機能性頭痛」には、緊張性頭痛・偏頭痛・群発頭痛があります。

①緊張性頭痛
「機能性頭痛」の7~8割を占めており、頭から首、肩にかけて筋肉が緊張し血流が悪くなって起こるほか、精神的なストレスなども要因であると言われていま す。その主な原因としては、長時間にわたる同じ姿勢、不良姿勢からくる筋肉への負担、長時間のパソコン作業などによる眼精疲労、といったものがあげられま す。

②偏頭痛
拍動性の鋭い痛みの多くは片側に見られ、吐き気などを伴う事があります。

③群発頭痛
20~40歳代の男性に多い激しい頭痛で、片側の眼の奥や眼の周辺、側頭部を刺すような痛みが出ます。

「機能性頭痛」の中で最も多い緊張性頭痛と肩のこりとが同時に起きるという方は、当院でも多く見受けられます。実は、そこには理由があるのです。

まず、脳には大量の血液が必要なため、首には左右で4本もの動脈が通っています。肩のこり(肩の筋肉の緊張)になると、緊張状態が長時間続くため首の動脈を圧迫するようになってしまい、血流が悪化します。

その結果、脳に対して十分な血液が届かなくなり、酸素不足を起こし頭痛の原因となってしまうのです。

こうして頭痛が起こるとその影響で肩や首を動かす事が少なくなり、筋肉が弱まります。弱まった結果、筋肉が疲労を起こしやすくなり、また頭痛を招く事になります。

緊張性頭痛を改善していくには、こうした悪循環を断ち切る事が重要なのです。その方法は、筋肉をほぐすことで血液の循環を良くする、長時間同じ姿勢をとらない、適度に体を動かす、姿勢を正す、などがあります。