体のコラム

「”内臓タイプ”の冷え性」について

一般的な冷え性は、手足の冷えと知られていますが、実は、手足が温かいタイプの冷え性もあります。それが今回クローズアップする「”内臓タイプ”の冷え性」です。

内臓の冷えが与える影響
内臓の理想的な温度は37.2℃~38℃と言われています。この適温を保つための体温は36.5℃程度が理想的なのですが、「内臓タイプの冷え性」の方は、内臓温度も体温も35℃台と理想よりも低い方が多いとされています。

内臓の温度が1℃低下すると、代謝率が12~15%も下がってしまうそうです。すると血管内の血流が悪くなり、ますます冷え性が悪化するという悪循環が生まれます。さらに、代謝が低いと太りやすくなります。脂肪がつきやすくなるばかりか、免疫力も低下して病気にかかりやすくなるとも言われています。

「内臓タイプの冷え性」の特徴
このような「内臓タイプの冷え性」の方は、まず顔色が悪いことが特徴です。他にも、肩凝りがひどい、シミ・そばかす・くすみなど肌トラブルが多い、手足がむくみやすい、胃腸が弱い、寝つきが悪い・朝起きるのが辛いなどの症状が現われます。

「内臓の冷え」のチェック方法
(1)手足を触ると温かい
(2)汗をかきやすい
(3)食事の量が比較的多い方
(4)寒い所にいると下腹部・太もも・二の腕が冷える
(5)朝起きた時、腹・太ももが脇より冷たく感じる
(6)冷えた時にお腹にガスがたまりやすい
(7)体の芯(内臓)の温度が36.3℃以下である
   ※計り方:体温計を脇に挟んで10分間計る

(1)にチェックがついた人で、その他にも2つ以上当てはまると、内臓タイプの冷え性の可能性があります。

「内臓タイプの冷え性」の対策
では、「内臓タイプの冷え性」を改善~対策するには、何をしたらいいのでしょうか。ここでは、大きく3つのポイントをご紹介します。

【ポイント①】体を温める食事を摂る
食材には、体を温める食材と冷やす食材があります。冷え性の方も、夏場はどうしても冷たいものを摂る機会が増えてしまいますが、体をいくら外から温めても内部から冷やしてしまっては冷え性対策の効果はありません。 暑い日に温かいものばかり食べたり飲んだりすることも大変なことですが、体を冷やすものを食べた時は、逆に温めるものを意識的に摂るように心がけましょう。

体を温める食べ物(キーワード:赤・黒・オレンジ)

野菜 ごぼう・にんじん・レンコン・ねぎ・たまねぎ・山芋・かぼちゃ
果物 りんご・さくらんぼ・ぶどう・プルーン・いちじく・オレンジ・あんず・桃
調味料 塩・黒砂糖・味噌・醤油・ラー油
魚介類 鮭・まぐろ・かつお・サバ・イワシ・さんま・カニ・ホタテ
牛肉・鶏肉・鶏レバー・赤身の肉・羊の肉・鹿の肉
飲み物 しょうが湯・黒豆茶・ほうじ茶・紅茶・ウーロン茶・赤ワイン・日本酒・紹興酒

体を冷やす食べ物(キーワード:青・白・緑)

野菜 きゅうり・トマト・なす・レタス・キャベツ・白菜・ほうれん草
果物 バナナ・パイナップル・みかん・レモン・メロン・スイカ・マンゴー・梨・グレープフルーツ
調味料 白砂糖・酢・マヨネーズ・ドレッシング・化学調味料
魚介類 うなぎ・はも・あさり・しじみ・ウニ
豚肉
飲み物 コーヒー・緑茶・牛乳・豆乳・ジュース・白ワイン・ビール・ウィスキー・焼酎

適度な運動(ウォーキングなど)を行う

【ポイント②】適度な運動(ウォーキングなど)を行う
まず、「適度」には個人差がありますので、疲れない程度と考えていただければ良いと思います。

ウォーキングはジョギングとは違い、心肺にそれほどの負担がかかりませんが、体を温める効果は抜群です。 最初から長距離をいきなり歩かずに、最初のうちは腹八分ではありませんが、少し体が温まったなと感じる程度で止めるようにしましょう。体は、動かさないと熱を発散させるだけで、熱の生産は緩やかになります。体を労わりながら体に活を入れる適度な運動をするように心がけましょう。

また、ウォーキングでなくとも体が温まれば良いので、「じんわり汗をかく」程度であればストレッチなど簡単な体操でも良さそうですね。

背骨~骨盤のバランスを整える

【ポイント③】背骨~骨盤のバランスを整える
姿勢から内臓の圧迫を取り除き、神経の正常な働きを取り戻すことで内臓の働きをより良い状態にします。

ゆがみがあり、神経伝達や血流に影響すると回復力が低下し、さらにふとしたことで痛みに繋がりやすくもなってしまいます。そのため当院では、骨格バランスを整えることで人間が本来持つ自然治癒力を高めるところを目指して、ご提案~カイロプラクティック施術を行っています。

内臓タイプの冷え性対策として、どうぞお役立てください。

「内臓タイプの冷え性」のことなら荻窪南口整体院